第2回講演会(共催 総本山金剛峯寺)「大師会の歩みと高野山」

 

 

会期:平成25年2月8日(金)
場所:根津美術館 講堂

法話:松長有慶大僧正猊下
総本山金剛峯寺第412世座主

講師:静慈圓僧正
高野山霊宝館館長

平成25年2月8日(金)、総本山金剛峯寺(そうほんざんこんごうぶうじ)様と共催で講演会を開催いたしました。講演に先立ち根津会長より「大師会発会から117年、21世紀になってこのような講演会を通じて高野山総本山金剛峯寺様とご縁を結ぶことができ、今後もこのご縁を大切にしていきたい。」また、庄野光昭宗務総長も「100年を超えて大師会とご縁を得たことは大変ありがたいこと感じている。」との挨拶がありました。

松長有慶大僧正猊下より「縁」についてご法話がございました。「動植物も同じ命、他の人が生きていて自分に繋がる。」「弘法大師は人助けのためにお釈迦様に約束している。これが真言密教の教え、行動の基本。人を思いやる気持ちは茶道にも通ずるのではないか。」と説かれました。

静霊宝館館長は、「大師会の歩みと高野山」と題して講演。「明治21年の高野山上の大火災。また、廃仏稀釈により領地が無くなり弱っていた高野山の文化財を守ろうと霊宝館建設を計画・発起人の中心となってくれたのが大師会の創立期のメンバー、この方たちにより高野山は救われたのです。現在、霊宝館には国宝21件、重要文化財143件、県指定文化財・重要美術品の合計2万8千点弱の指定品及び未指定品を加えると5万点以上を収蔵し文化遺産を守っている。」
高野山の歴史と霊宝館の発起人・建設・開館式・宝物群を映像で紹介されました。